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カコミ記事

訪問歯科治療ってどんなことをしてくれる? ・2010年5月14日

 急速な高齢化にともなって求められているのが訪問歯科診療です。
 歯科診療所に出向いて診療を受けることができなくなった高齢者のお宅を訪ね、診療所で行われるのと同じ診察や治療を受けられるものです。
 むし歯治療、抜歯、入れ歯をつくること、歯石を取るスケーリング、口腔ケアなどを受けることができます。
 このような診療のほか、介護する人へのブラッシング指導、嚥下性肺炎を予防するための口腔マッサージ指導、咀嚼筋を鍛えるための口や舌の運動の指導、舌苔の除去などといったことも行います。

お父さん、お母さんになったらむし歯の治療はよりしっかりと

 むし歯菌は、赤ちゃんにキスをしたり、口移しでものを食べさせることで、世話をするお母さんやお父さんから赤ちゃんに感染してしまいます。つまりお母さんやお父さんの口の中からむし歯菌を少なくすれば、感染予防になるわけです。
 特にうつりやすいのは、1歳半頃~3歳頃だということがわかっています。この時期、とくにお母さん、お父さんは口移しで食べ物を与えるのはなるべくやめるようにすること、もしむし歯があれば治療をして、きちんとしたブラッシングをしてあげることを心がけましょう。

歯並びやかみ合わせに影響するクセについて

 幼児期の指しやぶりは、安心のためにするクセですから、無理にやめさせることはありません。ただ、永久歯が生えてからも親指の付け根まで指が入った状態が続くと、アゴの形や前歯の歯並びやかみ合わせへの影響が心配されます。同様に下唇を前歯でかんだり、歯で舌を挟むクセも歯並びやかみ合せへの影響がないとはいえません。ほかに意識を向けるなどの工夫をして、クセを直すようにしてあげましょう。
 鼻がつまっているために口で呼吸をしていると、どうしても舌で上の前歯を押すようになるので、だんだん上の前歯が出てしまう心配があります。アレルギー性鼻炎や慢性副鼻腔炎などの病気は、なるべく症状を抑える治療をし、鼻呼吸ができるようにさせてあげたいものです。

総入れ歯の材質はさまざま保険が利くものと利かないものがある ・2010年5月13日

 総入れ歯は人工歯の部分と義歯床の部分に分けられます。

●義歯床の材質
・合成樹脂床
 ポリスルフォルンなどのプラスチックの床です。金属床より厚みがあり、異物感はいなめません。保険適用。
・金属床
 義歯床に使われる金属には、チタン、コバルトクロム、白金加金などがあります。合成樹脂床に比べて薄く、食べ物の熱を感じやすいという特長があります。金属といっても、見える部分は歯肉と同じ色合いの合成樹脂でおおいます。保険不可。

●人工歯の材質
・レジン歯
 合成樹脂できています。すり減りやすい、変色しやすいという欠点がありますが、硬質レジンだとこの点が改善されます。保険適用。

歯ぐきが腫れたときは歯槽膿瘍の状態になっているかも ・2010年5月12日

 正常な歯ぐきはぴったりと歯に貼りついてすんなりとして見えます。歯肉炎で歯ぐきが腫れると、歯肉がふくらんできます。歯石を除去してケアを続けると、歯の根元が見えてきて、歯が長くなったような感じがしますが、これは歯ぐきがひきしまってきた証拠です。
 歯ぐきの奥深いところに歯周病菌がたまっていて、歯ぐきが腫れることもあります。歯周病菌が出す毒素によって歯肉にうみがたまった状態を「歯槽膿瘍」といいます。
 歯槽膿瘍は歯同病でも見られる症状ですが、むし歯を放置したり、神経の処置がうまくいっていないときにも起こります。歯槽骨内の病気で、歯肉を切開して膿を出してしまえば落ち着きます(治っているわけではありません)

歯周病菌は唾液さえも栄養にして繁殖する

 むし歯菌は、砂糖をエサにして、のり状のものになって歯に貼りつきます。貯えた砂糖を使って夜間も酸をつくり続け、歯を溶かします。一方、歯周ポケットに住み着いた歯周病菌は、唾液の中のたんぱく質や、歯ぐきからしみ出てくる血液を栄養に増えていきます。その結果、血管が損傷を受けやすくなるために、ちょっとした刺激でも出血するのです。
 唾液さえもエサにして増え続けるおそるべし歯周病菌を撃退するためにできることは「ブラッシング」につきます。歯固病菌をふやさない、歯周ポケットをつくらないために歯周病菌をかき落とすブラッシングを行いましょう(第1章参照)。

歯髄を生かすか、取ってしまうかで、歯科医は悩みます ・2010年5月11日

 むし歯が象牙質まで達すると、象牙質はさらにやわらかく変性してしまいます。そうした状態が歯髄の近くまで迫っているときには、歯髄を取るか残すか、歯科医は悩むところです。
 歯髄は神経が通っているだけでなく、歯に栄養をおくる大切な組織。歯髄を抜いてしまえば痛みを感じなくなるだけだと考える方が多いようですが、歯に栄養がいかなくなるので歯はだんだんもろくなり、色が黒ずんだり、ちょっとしたダメージでかけたり折れたりすることになります。歯髄を取るということは歯が死んでしまうということに等しいのです。